2007年10月23日 (火) 蛙になるくらい容易いぜ

2021年9月19日

朝は6時に起きて、今日はもうとにかく絵を描いた。

ガリガリガリガリガリガリガリ。

描けば描くほど悔しい気持ちになる。

それは評価されている人に対しての悔しさだったり、後世に残せると自信を持てているモノが今のところお笑いではなく絵本だということに対しての悔しさだったり。

畜生、絶対に作るぞ。残るお笑い。

昼過ぎまで描いて、ペンのインクが出なくなる。

絵本を描きだしてからもう200本近いペンが馬鹿になった。

休憩がてら、渋谷の東急ハンズまで買い物ついでのジョギング。

いつもお決まりの0.03㎜のペンを5本購入

「まとめて数十本買えばいいじゃないか」とお思いの方へ・・絵本制作の進みがあまりにも遅く、進んだ事を判断しにくいので、ペンを買い足す事で進んでいるという実感を得ているのだ。まとめて買ってしまうと、進んだ事が実感できる要素が無くなるのである。

とにかくペンを5本と、帰り道に本屋に寄って本を一冊購入。

前置きが長くなって申し訳ないが、今日はその購入した本の話。

『たべごろマンマ』や営業や独演会などで飛行機に乗る機会が多い僕。

この世界に入るまでは足を踏み入れた事のないその空間、機内。

そこにはアダルトビデオで観た『向かい合わせに座り、足を何度も組みなおして挑発的なパンチラショットで誘惑してくるド淫乱客室乗務員』はおらず、寝不足企業戦士達が作りだす殺伐とした空気、付け加えてお世辞にも広いとは言いがたき座席。シートベルトで雁字搦め。

僕は飛行機が苦手なのである。墜落じゃなく、空間が。

それでも航空会社がJALなら少し楽しい気持ちになるのだ。

もちろん理由がある。

JALの機内誌『SKYWARD』で連載されている浅田次郎さんのエッセイ『つばさよつばさ』、僕がコレの大ファンであるからだ。

ある日、何かの間違いか僕の元に本が届いた。

浅田次郎さんの『中原の虹』、またコレが面白くて面白くて。

その後、フラッと見た機内誌に浅田次郎さんを見つけたのがキッカケ。

「あの作品を書いた人の日常はどんなんやろか?」

すんごく興味があって、まもなく魅了された。

お茶目なんですよ、あの人とあの文章。いい大人なのに。

クスッと笑ってしまっている時間、機内の窮屈さがブッ飛ぶ。

苦手だった飛行機なんのその、ニヤニヤしてるんです僕。

素晴らしい仕事だと思う。

クソガキが何を偉そうに、と自分でも思うが・・でも素晴らしい仕事だと思うのだ。

凄いよ。文章だけで苦から『楽』を作り出したんだもの。

とにかく浅田次郎さんにお会いする機会があればキチンとお礼を言おう。

絵は夜中まで描きました。

第3部の2ページ目、森を描いております。

もう何時間も脳ミソみたいな森と対峙していたもんで、夕方気分が悪くなってゲロを吐いた。

何も食っていないから、胃液なのか何なのか黄色い汁みたいなやつ。

絵にかからなかった事が唯一の救い。

僕が『つばさよつばさ』に助けられたように、

この絵本がいつか誰かの『楽』を作り出せれば素晴らしい。

その為なら何度だって吐いてやるぜ、ゲロゲロ。

2007年10月

Posted by nsnkouron