2007年11月 2日 (金) 何年か前の心斎橋の夜に約束した

深夜番組として少しづつ認知されだした矢先に『はねるのトびら』は放送打ち切り。

時をほぼ同じくして梶原が失踪。

ラジオ1本だけ残して仕事が全部なくなって、地元に帰っても「最近どうしてんの?」みたいな事を言われるし、とりあえずボイストレーニングなんかに通ってみて、帰りに淀川の河川敷で草野球を観ていた。

そんな僕の元にはるばる東京から『はねるのトびら』の総合演出の近藤さんが来た。

まぁ他にも用事があったらしいけど・・たしか「キングコングを解散させないで」と会社にお願いしに来た、とかそういった用事。

その場に僕はいなかったが、夜には合流して呑みに行った。

心斎橋のビルの3Fにある呑み屋に行った。

「お互い『ざまあみろ』みたいな声が散々聞こえてくるね」という話から始まった。

今みたいなお笑いブームがなかった中で、僕達みたいに取り上げられた奴らが墜落していく様は陰口の格好の的だった。

だから僕達は約束をしたのだ。

「梶原を待ってもう一度キングコングをやり直して、はねるのトびらを復活させてゴールデンに上げて、散々言ってきた奴らをブッ飛ばす」という約束。

『はねるのトびら』の『ト』がカタカナなのには理由があって、将棋の『歩』からきているのだ。『歩』は敵陣地まで攻め込むと裏返って『金』と同じ強さに変わる。

それを『ト金』というのだけど、「今は『歩』みたいな僕らだけど、いつか『金』のように強くなりたいね」という意味と、『金』というのはゴールデン、「番組をいつかゴールデンタイムでやるぞ」という意味。

まだゴールデンタイムに行けてなかったし、まだ強くなってなかったし・・名前負けもいいとこだ。だから、あの夜に僕達はあらためて約束したのだ。

回転SUSHIの収録後、総合演出の近藤さんとメンバーを残しスタッフさんには少し席を外してもらった。意見交換をしていくうちに僕は虻ちゃんに腹が立って、でも少し大人になって意見を言ったのだ。間違っていると思ったし、後でグチグチ言うのは嫌だったし。

そこから皆で40分~50分喋るだけ喋って、ほんでもってスッキリした。

本当に素晴らしい時間だったと思う。

部屋の外で待ってもらったスタッフさん、ゴメンなさい。

でも本当に前向きな話し合いができたんですよ。もっといい番組になると思います。

もう1ミリも迷わない。

クソガキ共が喜んでくれて、観ないと明日の学校の話題に遅れる、そういう番組。

それでもピーピー言うアホお笑い気取りがいるので、僕は「すべらない話」や「M-1」に出ます。でも混同させない、『はねるのトびら』でやらなければならない事が僕はもうわかったんだ。

あの夜の約束通り、梶原は戻ってきて、『はねるのトびら』は今ゴールデンでどうにかこうにかやっているけど、でも「ブッ飛ばす」とかは思わなくなった。

そんな事はもうどうだってよくて、

クソガキ共がTVの前で「お笑いって楽しいな」と思ってくれたら、それで十分だ。

それで十分。

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