2008年1月 7日 (月) 稽古場の隅からコンニチワ

朝から仕事で山形へ、夜には東京に戻って、そして神保町花月稽古場へ。

口を挟むわけでもない手持ち無沙汰な僕は(そもそも呼ばれてもいないのに勝手に来ているだけ)、稽古場の隅で絵本制作をしながら稽古の様子を眺める。

芝居が固まっていく心地良さが絵本制作の苦痛を幾分和らげてくれる。ありがたい。

いやしかし、演技ができる人と演技をつけられる人は凄い。カッチョイイなぁ。

人にまかせて良かった。

今回勉強した事はイッチョ噛みになってはいけないという事。

なんでも手をつけて、どれもままならないという結果が一番よろしくない。

自分の仕事をキチンと絞り込むという事が非常に大事なんだと。

今回は脚本だけに徹したことが功を奏しているのではないかと思う。

次回があれば、次回もこの役でありたい。

そんな事を思った矢先、稽古の合間に告知VTRを撮るという話になった。

チケットは全公演完売しているのだけど、当日券が出ることや、単純に「神保町花月でこういう事やってますよ」という情報としてのVTRを演者さん達中心で。

その様子を隅からニヤニヤ見ていたら、スタッフさんに「西野さんも入って下さい」とあたりまえのように言われて、僕はその時とても嫌な気持ちになったんだ。

「そこには混じりたくない」と思ったのが正直な気持ち。

言葉だけ聞けばキツイ言葉だから誤解しないよう最後まで聞いて欲しいんだけど、それはカッコつけてるとか、偉ぶっているとかそういう事じゃなくて、あくまで今回僕は裏方なんだということ。その線は守りたかった。

僕が一人で取材の時に、ついでに舞台の告知をするのとはワケが違う。

なんだか演者さん達と並んではいけないような気がしたんだ。

というよりも僕自身、そこに並ぶ脚本家を好かないという思いが強い。

やはり自分が好かない姿にはなりたくない。

僕は一度「嫌です」と言ってみたんだけど、なんだかそれを押し通す事の方が雰囲気を壊しかねなくて・・結局、演者さんの中に混じってコメント。

少し稽古を見に行くのが、おっくうになったよ。

なんだかなぁ。

この舞台をやり終えた役者さん、演出家さん、スタッフの皆さんはどんな顔かな。

この舞台を観終わったお客さんはどんな顔かな。

幼稚な言葉だけど、ニコニコしてくれていたらとても嬉しい。

今回は僕は舞台袖からその顔が見れるだけでいいんだ。

2008年1月

Posted by nsnkouron