2008年4月12日 (土) これでいいのだ

2021年10月23日


 

毎度おなじみ、今日も『はねるのトびら』終わりで楽屋に残り制作活動。番組の平均視聴率が2007年度の全局全バラエティー番組の中で1位になり、それを記念してメンバーとスタッフさんに記念DVDと記念クオカードが配られた。その時言った総合演出の「視聴率は大事だけど、そんなのいいんだよ」という言葉が嬉しかった。僕が20歳の時から始まったこの番組は今でも何も変わっちゃいない。高視聴率なんてどう考えたって続かない。それなら「笑ってもらいましょう」ということ。街でクソガキに「ヘイ!大将!」と声をかけられたりするんだ、それでいいと思う。これからもたくさんの人に笑ってもらえるような番組にしたい。一人でも多くのクソガキに「芸人になりたい」と思わせられるような番組にしたい。そんな事を思いニヤニヤしながら、そして今日も楽屋で独り。

部屋をオシャレにして・・みたいな時代もあったんだ。今じゃ、お客さんからホームクリーニングの詳細が書かれたプリントを差し入れされる始末。いつからだろうか、こんなのダメダメになってしまったのは。もう僕はいろんな事が面倒くさくなってしまって・・そんでもう結婚なんかも諦めるようになった。僕にはできそうにもない。自信がない。漫才をカリカリ書いて、絵本描いて、たまに舞台の脚本を書いて、それでもういいと思うようになった。老後を考えるとどうかと思われる生活だけど、老後までにくたばってしまうかもしれないし、それだったら将来設計なんのその、「今やりたい事をやろう」と。そしてやりたい事に集中しようと思った瞬間、一気にいろんな事が面倒くさくなってしまって、ゴミ屋敷よろしくだ。

でもね、先日のKING KONG LIVE にしたってそう。何が月も準備して、そしてこれから先も続けていくから準備し続けることになるのだろうけど、そしてその為にいろんな事を犠牲にしていかなきゃいけないんだけど、それでもライブが終わった瞬間に「これで、いいか」と思えるんだ。全てが帳消しにされる瞬間。2週間後、『日の出アパートの青春』がビデオ屋さんに並んで、そして街で一人でも「日の出アパートの青春のDVD面白かったです」と声をかけてもらえたなら、「これで、いいか」と思う。絵本にしたってそうだ。一枚描くのに何十時間もかかるもんだからデーターをとってもらうために、描き上げる度に編集者の方に渡しているんだけど、出来上がりを観た編集者の方が毎回毎回目をキラキラしてくれて、それを見れたらもう僕はその段階で「これで、いいか」と思ってしまうもの。ほんの一言、ほんの一笑い、そんなことで帳消しになってしまうんだ。それがあるから僕は皆みたく真っ当な生活はできなくても、もういいんだ。

僕の頭にはいろんなアイデアがいっぱい。それを具現するだけで今はもういっぱいいっぱい。書いていて思ったけど、もしかしたらそう、余裕がないのかもしれない。ある程度、形として出してしまえばそういった余裕も生まれてくるかもしれない。でもその時にはもう次のアイデアが生まれてしまっているような気もするなぁ。どうなんのかな、俺。

「僕の好きな漫才師を集めて、再来年の夏あたりに大きなライブをやりたいなぁ」と、そんな事を考えながら、僕は今ブログを更新し、その後、絵本制作。今日も手一杯。

これで、いいや。

2008年4月

Posted by nsnkouron