2008年5月22日 (木) 絵本制作中、もの思いにふける


 

昨晩は浜松町にてラジオの生放送があり、終わりに五反田まで歩いて帰ってみた。歩くと、そこそこの距離。夜中にこれだけ長い時間外を歩けるのも、自販機の「あったか~い」が減ったせい。風がとても心地よく、言ってる間に夏がくる。そして帰り道はいろんなことを考えた。ラジオの空き時間、後輩のロシアンモンキー川口くんが「次の舞台に出せ」と言ってきたので、「絶対に嫌だ。一生嫌だ」と入念にお断りしておいた。『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』に出てもらう予定の女優さんの資料映像を観させてもらった。声がパンッと通っていてカッコ良かった。きっと演劇の経験を十分にされているのだろう。そんな彼女におバカな役を演じてもらいたい。「日の出アパートの青春より面白い」と言ってしまうのは、『日の出アパートの青春』に携わってくれた人達に対して失礼な言葉になるのだろうか?と考えた。自分の中で出した答えは否。失礼なのは成長してないことだ。そしてなにより正直に言った方がいい。なので胸を張って言える『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』は『日の出アパートの青春』より面白い。

全然関係ないけど、すぐに認められる人というのはかえって不幸だよ。耐える免疫がないから。稀にある人もいるけど。そして結局最後は積み重ねたモノのほうが強い。3匹の子ブタだよ、まさに。ボクはその点ではとても幸せ。さて、そろそろ・・・

日が明けて、今日は朝からひたすら絵を描いた。今描いているページはまったく終わる気配がない。頭がどうにかなる前に小休憩、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の準備をもろもろ。話の中でとても重要な小道具制作を知り合いに頼み、同じくらい重要な衣装をキングコングのスタイリストさんにお願いした。決して適当に仕事をする人ではない、「つながり」にとても感謝した。ボクは適当に仕事をする人が嫌い、人に優しくないから嫌い。なので真面目は人が好き、人に優しいから好き。

引き続き絵本制作。アホの堂本剛さんから電話があった。今ちょうどライブ中らしい、行きたかったけど仕事がぶつかった。ひたすら残念。ただ刺激になった。ボクも頑張ろう。ボクは黙々と筆を走らせた。描きながらいろんなことを思った。ボクは今現在やっていることがたくさんあって、更にやりたい事がたくさんある。ボクはあまり本を読まないけれど、映画を観ないけれど、そういった吸収はしておいた方がいいとは思っているんだ。インプット無しのアウトプットはいつか涸れるだろうしね。だけど今、やっていること、やりたいことがたくさんありすぎて、よっぽどの環境が揃わないとその吸収に時間を割こうとは思えない。これが大変、移動中は絵は描けないけれど、パソコンさえあれば漫才や脚本が書けてしまう。だけど、これじゃいけないと思っている自分がいるもんだから困ったもんだよ。涸れてからじゃ遅いぞ。もっとペース配分を上手にできる、立派で賢い大人になりたいもんだ。

ダイノジの大谷さんとトークライブをすることになった。ボクが企画したワケでもなく、大谷さんが企画したワケでもない。二人の組み合わせを面白がってくれた人の企画。なのでタイトルなんかもおまかせしようと思っている。少し気を使いながらのライブも必要だと思う。場所が夜のお台場だってんだから、それだけで楽しみ。そこで何を喋るのかね、俺。

絵本はいつできるよ?言っておきたいのは決してダラダラと作業しているワケではないよ。本当にそれくらい時間がかかるんだ。出来上がりを見れば納得してもらえると思う。今日もカリカリ、明日もカリカリ。ボクは本物を作りたいと思っているんだ。もともとお笑い芸人の描く絵本だ。その本がお笑いファンに買われチヤホヤされていたら、やっぱり絵本作家さんはいい気がしないと思うんだ。M-1にアイドルが参戦しただけで、お笑い評論家さんは否定するんだもん。「漫才ナメんな」ってよ。本当はセンターマイクの前に立った時点で漫才師なんだけどね。ボクはそう思う。それまでに必ず、舞台袖で緊張して、ネタ合わせで喧嘩してる二人だから。だけどその評論家さんの気持ちが理解できないわけでもない、そう思う人もいるだろうな、というのがボクの感想。ボクが絵本を描くのは、アイドルちゃんがM-1に参戦するのと一緒。少し違うとすれば、ボクはお笑いに身をまかせている。笑い声が起こらなければ全否定という言い訳のできない潔い世界、「ご想像におまかせします」などというお客さんにケツを拭かせる様な、そんな下品な逃げ方はできない。皆、毎日審査されている。子供の頃からボクはお笑いに身をまかせている。「お笑いならやってくれるでしょ」と思っている。裏切られる気がしないんだ。この絵本の一件でボクが本当にやらなくちゃいけないことは、絵本作家さんを納得させるということ。キングコングファンでもない、お笑いファンでもない、絵本ファンを納得させるということ。でも「お笑い」なら、それをやってのけてくれる気がするんだよ。

怪獣みたいに強いものだと思っているんだ。

2008年5月

Posted by nsnkouron