2008年7月16日 (水) 初日を終えて・・


 

前日の夜に建て込まれたセットを見て、「ちょっと違う」などと言い出すボク。それならばセット完成図などを何度も見ておいて、「事前にイメージしておけ」という話なんだけれど、こればっかりは出来上がったものを見て「違う」と思ってしまったので、しかたがない。行儀良く並べられた調度品、白とグレーで統一された壁、ドーナツ博士はきっとこんなところには住んでいない。本当に申し訳ないが一旦セットをバラしてもらった。美術さん、本当にすみません。使えるところは使って、取り除いた部分をどう埋めるか?普段、絵ばかり描いているので、こういうのはお得意。あとは材料だけあれば・・・そんなところで特設テントの妙、鉄骨やら足場やらがそこら中に大量い落ちているわけです。これは使える。きっと博士の研究所は鉄骨やらがムキ出しになっているハズだ。糞ダルマに付き合ってもらって、そこから朝まで。来られた方はご存知、なんともファンキーでダイナミックな舞台セットに仕上がったのです。こうして『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』は初日を迎えました。

稽古もバッチリしたし、なによりボクはボクの選んだ役者さん達を信じている。成功は賭けでも何でもない。梶原も、吉村も、徳井も、真栄田も、内間も、斉藤も、たかしも、遠藤さんも、里穂子ちゃんも・・ボクが「絶対にできる」と思えた人にしか声をかけていないんだ。だから大丈夫。そしてボクの仕事はここまで、あとは見守るのみ。客席の一番後ろを陣取ったボク。まわりを見ればお偉いさんが大量にいた。そして舞台が始まった。

それは『日の出アパートの青春』と同じ作り、最初の20~30分は仕掛けの時間で、その時間は一笑いもない。これだけたくさん入った客席が20~30分もの間シーンとしているのにはさすがに恐怖を覚えた。本番前、あれだけ「大丈夫」と思えていたのにね。この感じだと、仕掛けが相当ハマらないと採算が取れない。そんなことは脚本を書いていた最中から分かっていたことなんだけれど、目の当たりにしてあらためて。結局、祈るようにその時を待つボク。

そして一つ目の仕掛けがハマった。20~30分越しの笑い声。ようやく聞けた。そこから仕掛けがどんどんハマって、テント小屋に笑い声が響いて、ボクはとても嬉しくなった。コレが聞きたくてボクはお笑いをやっている。舞台を走り回る役者さんが頼もしく見えてきて、とてもとても楽しい時間。泣きたくなるくらい幸せな時間。転がりだしたお話は猛スピードでオチまで突っ走った。最後のオチと同時に笑い声と拍手が起こった。隣にいた糞ダルマと顔を見合わせた。大成功だった。役者さんが全員舞台に居並んで、踊りながらエンディング曲を笑顔で唄った。手拍子と、最後に大きな大きな拍手。役者さんが舞台からハケた後も拍手は鳴り響いて、嬉しくて嬉しくて・・・。

客席を後にしたボクは楽屋へ。「大将、ありがとね」と最初に声をかけてきたのは平成ノブシコブシ吉村。それはこっちの台詞。「吉村がいて良かった」と何度も思わしてくれたんだもの。いい男だ。役者さん一人一人についてボクが思うこと、感謝の気持ちを書きたいんだけれど、それは千秋楽までとっておく。もし、このブログを見られたら恥ずかしいし。

とにかく皆、本当にいい顔をしていた。ニコニコしていて、カッコ良かった。ボクはそんなのに魅せられて芸人になった。打ち上げに行きたかったけど、そこから朝までロケがあって、打ち上げはお預け。頃合見計らって盛大にやってやろうと思う。

来週の公演は21日(月)と22日(火)、21日だけは変則的なスケジュールで19時半開演となる。初日を無事に終えられたので、後はもうひたすら楽しい。このまま8月の末までやったります。ボクの2008年の夏は、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の夏。笑えて、楽しくて、幸せな夏。

今日はKING KONG LIVE 長野公演。気持ちを切り替えようとは思うが、本番までの間もう少しだけニヤニヤしておこう。

舞台に来ていただいたお客様、どうもありがとうございました。

2008年7月

Posted by nsnkouron