2008年7月23日 (水) もう大丈夫


 

『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』3日目が終わった。今回の舞台の環境というのは非常に難しい。公演の間が簡単に1週間空いてしまったり(次なんかは2週間!)、テント小屋という不慣れな場所、これはもう演者さんには屋外と捉えてもらった方が声の聞こえがいい。そのくらいの場所。ただ、まぁそういった条件を事前に知らされての舞台なので、乗っかる。ひたすら乗っかる、そして楽しむ。文句を言ってたって何も生まれないんだよ。

2日目の公演が終わった後にメンバーを集めて、偉そうに説教。自分の好きな人達に自分の好きなキャラクターを演じてもらって・・本当はそんな人に対して何も言いたくない。沈んでいる顔を見るのも嫌だ。だけど2日目の公演ではすごく気になったことがあったので、正直に言った。3日目の公演前のリハーサルでそれが見事に直っていて感動した。すんごい面白い人達だと思った。

今回のヒロインの下宮里穂子ちゃんは若干18歳。その歳で何の繋がりもない吉本芸人の輪に飛び込んできて、あの芸人さん達と渡り合っているだけでも驚きなんだけど・・その彼女に「せっかく髪が長いんだから、それを使ってみては?」と少しアドバイス。本当に負けん気の強い女の子。「今日の私、見ててください」と言い張った。本番前にはとても緊張していたけど、舞台に上がった彼女はギラギラしていた。窮地に追い込まれるシーンでは大胆に頭を掻き毟り、ドタバタ劇を髪の毛を振り回して演出してくれた。その様はもう立派なコメディアンでした。彼女はボクの大好きなコメディアン。

毎公演、ボクは一番後ろの席で観ているのだけれど、3日目の演者さんの演技がボクは一番好きだった。とても自然で、とても頼もしく、とても面白かった。次は8月5日、次の公演まではかなり空いてしまう。不安に思ったボクに終演後、演者さんから「稽古をしましょう」という声。

もう大丈夫。

稽古はする。「大丈夫」というのは、このメンバーのこと。どうやら最後まで走れる。難しい環境だろうと何だろうと。どうやらボクが思っている以上、かなり頑丈な人達だ。この文章をご覧のお笑い芸人の皆様、もしお時間が合えば一度遊びに来てくださいな。この演者さん達のおかげで、きっと何かを思わせてくれる舞台になっていると思います。

最後まで走りきって、皆で盛大に打ち上げをしたいなぁ。トンボ、100万使え。そんなことを思うと、あと4回でバラバラになることも同時に考えてしまう。メンバーも、すでに思い入れができてしまった舞台セットも。寂しいな。でも、だからこそ大事に。やらなきゃ。

あいかわらず『舞台』ってのはすごい熱量だ。時代がこうなってしまったことを嘆く暇があるのなら、人の胸を熱くするようなことにボク達は尽力すべきだ。ボクはそれを『舞台』に見つけた。終演後のお客さんの顔がキラキラしているんだよ。アレにはやられてしまう。最近、客出しをするようになったのは、それを見たいから。そんで次への活力にしてしまう。

強いメンバーに囲まれて幸せ。最後の最後の公演まで、お客さんのキラキラした顔が見れる、それを確信した3日目の演技。

やっぱり、お笑いが好きだ。

2008年7月

Posted by nsnkouron